日本のドローンビジネス市場規模は2016年度では353億円、2022年度には
約6倍の2,116億円に達すると見込まれています。
空撮・農薬散布・土木測量・インフラ点検など、様々なサービスが誕生しています。
そんな中、ドローン向けの保険が海外で誕生している事はご存知でしょうか?
フライト単位・飛行時間単位で好きな時に保険をかける事が出来るなど、
私たちがドローンと親しみ安くする取り組みが徐々になされています。
ドローン向けの保険の現状、今後の未来に関して、御説明します。
1. ドローン保険の現状
いまや、結婚式・運動会など日々の生活・イベントにドローンを使った航空撮影が大流行しています。世界での商業用ドローンの販売数は、17万4000台、消費者向けのドローンは280万台に達する見込みです。
しかし、頭上を飛び回るドローンが何かの故障でいつ私達の頭に落ちてくるかも分かりません。だからこそ、ドローンを利用する人の多くが保険に加入し、ドローン向けの保険市場は徐々に拡大しています。
そんな中、現在、ドローン向けの保険でシェアを拡大していたのは、イギリスのインシュア・フォー・ドローンズという企業です。
https://www.insure4drones.co.uk/
ご参考までに、世界で最も売れているドローン、DIJに対して、年間約11万円の保険料を課しています。
実は、これまでドローン向けの保険は全て「年間保険料」で支払う事が一般的でした。
そんな中、新しいベンチャー企業が「年間保険料」でなく、フライト単位で契約をする保険を提供しており、業界の当たり前を変えようとしています。
2. ユーザーの利用スタイルに合わせた保険を
業界の当たり前を変えようとしている企業は、フロックという企業です。
http://flockcover.com/
モバイルアプリを使い、ボタンをひと押しするだけで保険をかけられる仕組みを導入しています。
ドイツ保険最大手のアリアンツによると、飛行1時間あたりの保険料は約760円との事です。
3. フロック社の保険の仕組みは?
フロックが提供する保険では、広範なデータを基に保険料を算出しています。
気象データはIBM、ドローンの周辺を飛行する航空機の運航情報は、
ソフトウェア会社のスノーフレーク社から収集しています。
https://www.snowflake.ch
上記に加え、交通量・各地域毎の地理情報など様々なデータを集めて、
飛行リスクを算出して、保険料の見積もりを提示しています。
4. ドローン保険の未来は?
インシュア・フォー・ドローンズに限らず、三井住友海上火災保険株式会社
東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン日本興亜も、全て年間保険料で
保険を提供しています。
上記、企業が保険のサービスを提供した時と異なり、現在ではIot,AIを初めとして
様々な膨大のデータを分析する事が出来ます。
その機会を活かし、サービスの柔軟化に伴う、顧客満足度の向上が企業価値を
更に上げる余地に繋がると考えます。
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