ゆとり世代は、何故生まれた?

「ゆとりですがなにか」で改めて、注目された”ゆとり世代"という言葉。

世間ではあまり良いイメージで使われていない事が多いですが、どうしてその様なイメージが先行してしまったのか。

また、何が原因でゆとり教育が実施されたのでしょうか。

今回は、ゆとり世代について、簡単に説明させて頂きます。

 

ゆとり世代とは?

ゆとり世代とは、一般的に初等教育および中等教育においてゆとり教育を受けた世代に対し、一定の共通した特性を持つとして設けられる区分けのことを指します。

*ゆとり世代の対象者:1987年4月2日~1996年4月1日に生まれた方々

 

ゆとり教育の発端、必要性、概要ゆとり教育が実施されるようになった事の発端は、従来の知識を重視する「つめこみ型」の教育が批判されるようになったことに始まります。


つめこみ型教育とは?

1970年代までの日本の教育現場で取り入れられてきた教育方法で、簡単に言うと、知識をひたすら頭の中に詰め込む事に力点を置いた教育と言えます。

この教育法には、次のようなメリットとデメリットがあると言われています。

●メリット

1.基本的な事項を暗記し続けることによって、頭の中に多くの知識が残せる事


実はこの事は、人間の学習過程においては非常に重要な事です。
若いうちに知識を身に付けるクセを身に付けないと、考える際の判断材料が乏しくなり、豊かな想像・創造がしづらくなってしまうからです。


2.学力を判定する学校の教師の負担が少ない事


詰め込み教育における試験は単純に、知識を知っているか知らないかをメインに構成できるので、生徒の習熟度を画一的・客観的に点数化しやすいのです。


●デメリット

生徒が学習意欲を維持するのが難しいという事


大抵の人は、ただ物事を暗記する勉強を継続することに嫌悪感を抱いてしまいます。そして、知識習得の一貫性が挙げられます。


例えば、テストのためだけにひたすら暗記した知識に関しては、大抵テストが終わるとほとんど忘れてしまうものです。


このデメリットを払拭するために考えられた教育方法がゆとり教育でした。

そして、「ゆとり」の中で豊かな人間性や「生きる力」を育む事を目指すべく2002年に発足しました。

内容の一例 *一部抜粋

1. 2002年度からの学校の週5日制

2. 授業時間の縮減や学習内容の3割削減など、学校教育のスリム化 


ゆとり教育をおこなった上での、メリットとデメリット

●デメリット

最も議論の的になるのが「学力低下」です。


ゆとり教育と学力低下には正確な因果関係がありませんが、学力が低下してきてしまっている事実あります。


経済協力開発機構(通称:OECD)による国際学習到達度調査の結果によると、数学的・読解力・科学的リテラシーの三項目いずれも数年前に比べると、順位が下がっています。


また、ゆとり教育移行後においては、学力の中でもとりわけ読み・書き・計算能力が低下しているようです。


何故?

ゆとり教育を実施したこと以外にも、家庭環境や大学の乱立といった現代の抱える社会問題も大きく関わっているようです。

ですので、一概にゆとり教育そのものがデメリットかというと断言は難しくなってきます。


●メリット

「学生にとって自由な時間がふえる」という点です。


基礎学力が低下するというトレードオフをおぎなっている利点があるからこそ、日本の政府・日本の国民は、ゆとり教育を選択したというのも事実です。


今日の学生のまわりの環境は、昔とくらべ非常に豊かになり、それだけ物事に対して選択肢が増えました。

学生が興味あるものを見つけることができれば、それに打ち込む時間を十分確保できるのが、ゆとり教育の目的のひとつでもあります。


昔に比べて現代の学生は、学業以外に必ずなにか興味を持つ分野を持っており、それに時間を割いてきているようです。


彼らは、学業以外に自分でなにかを習得してきた体験をしているため、自分から勉強することができる、という力を身に付けてきたといっても過言ではありません。


以上の内容はいかがでしたか?

上記のように、ゆとり世代が生まれた背景を適切に理解して、いかに利点を伸ばしていくかにフォーカスしていくかが重要な事のように思えます。 

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